お口の気になるニオイ。「口臭」。
口臭と漢字で書くといかにも臭そうですね。あの人の口っていい匂いがするよ!なんて言う人はまれで、大抵の場合
「アイツ、口臭がひどくてトイレみたいなんだぜ」「まるでドブみたい」
なんていうなんともひどい言われようをするのがほとんどなのです。
今回はお口のトラブル「口臭」の原因について調べました。
赤ちゃんの口は臭くない?
「アイツは生まれつき口が臭いんだよ。だってオヤジもすげー臭いからな。」
口のニオイは遺伝するんじゃないかって思われがちですが、実はそんなことはなく生まれて間もない赤ちゃんは全然臭くないんです。
生まれた時点では口臭とは無縁なのです。
ではなぜ臭くなっていくのか?原因は食べ物にあります。
食べ物といってもニンニクやピーマンなど強烈なニオイの食事ではありません。いくら強烈なニオイを発する食事をとったところで消化吸収後血液中に残るとしても長くて一日程度。
その後は消えてなくなるのです。
原因は歯の汚れ
問題は食事の後。食後は口の中に食べかすが残り、汚れっぱなしになっているのです。
歯の表面や歯と歯の間に残っている白くてふわっとした物体。この物体の正体こそがニオイの原因となる歯垢(しこう)です。
歯垢は英語でプラークと呼ばれ歯医者さんがよく使う単語です。
歯垢除去のために歯みがきをしますが、食事ごとに歯垢が付いてしまうのでどんな小さなお菓子やアメを食べた後でも必ず歯をみがく必要があります。
歯垢は虫歯や歯周病の原因になり、さらにニオイを発する原因となるのです。
はなやのどにも関係がある
鼻やのどが悪い場合も口臭の原因になる場合があります。鼻とのどは口につながっているのでニオイが口に流れていくのです。
特にちくのう症は鼻の奥に膿(うみ)がたまっている状態でちくのう症自体が臭いため、口も臭うようになります。
のどにできた膿栓(通称:くさい玉)も強烈な臭さをかもしだします。
膿栓(読み方:のうせん)とは、喉の扁桃腺近くにできるかたまりで、その正体は細菌と白血球の死骸です。つぶすと鼻が曲がるくらい匂います。
つまり、口臭の原因は歯垢だけでなく鼻やのどなどの外的要因である可能性もあります。
ストレスが原因かも
人間関係がうまくいかない、上司にキツく怒られる、心配事が多い…。
ストレスと現代社会は切っても切れない関係にありますが、ストレスを感じるとだ液の分泌量が減り口の中が乾燥してしまいます。
だ液には口臭の原因である細菌を倒す効果もあるので口のなかがカラカラだとだ液の働きが弱くなっている状態です。
ドライマウス状態では雑菌もどんどん増えてまいその結果匂いが強くなってしまうんですね。
[ad#co-1]内側の問題かも?
内臓面に問題がある場合も口のニオイとして症状があらわれる場合があります。特に糖尿病や肝疾患の場合は強烈なニオイを発生させることが多いようです。
胃が荒れていても同じような症状があらわれます。
感じ方の違い
人には好き嫌いがありますが、見た目や性格の好みに加え、その人の持っている雰囲気も重要なポイントになります。
ニオイも人それぞれちがい、好きな香りと嫌いな香りがあるものです。雰囲気とはニオイを含めた体から発生する個性であり良いか悪いかはとらえ方の問題といえます。
また、思春期の子どもは親の匂いを嫌う傾向にあります。これは遺伝的な症状で10代を過ぎれば自然と消えると言われています。
まとめ
口臭の原因は大きく分けて、
・歯の汚れ
・鼻、のどの悪化
・ストレス
・内臓の問題
・感じかたの違い
人によって感じ方は違いますが、人と接するうえでニオイを気にするのは当然のエチケットといえるでしょう。
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